2011年12月22日木曜日

第一歩

平成23年12月20日 運送屋さんが店の前に止まる度にドキドキと胸が高鳴る。
とうとうやって来た…。

これからお世話になります。宜しくお願いします。深く頭を下げた。

挨拶を交わした相手…その名は磐城 壽。

今季の仕込みから植木屋で取り扱いを始めることとなりました。

福島県浪江町請戸地区の酒蔵。この大地震、そして津波で全てを失い更に原発事故で避難を余儀なくされた…。

今年、會津娘さんの田植えにもいらしていました。自分の不安で精一杯だった私はかける言葉も見つからなかった。しかし鈴木さんの顔はやる気に満ちていた。生きる強さと勇気を感じこの人が醸すお酒を売りたいという気持ちで一杯になった。
可哀想、支援活動…そんな生温い気持ちではなくこの人の強い眼差しです。自分に足りないものを教えてくれる…一緒に力強く歩んで生きたいと心から思いました。喜びも苦しみも同じく背負うつもりです。
植木屋で取り扱いしている全てのお酒と同じく一本、一本 大切に嫁に出す様な気持ちで送り出します。

本日、2本が長崎に旅立ちました…。笑顔と生きる強さを味わっていただけたらな…と見送った。