普段と何も変わらない日常。でも、目に見えない恐怖がこの街にも降り注いだ事は間違いではない。食事をする時に大丈夫なんだろうか?と疑問を抱いたまま食事をする。今迄みたいに素直に美味しいと言えない自分が頭の片隅にいる事に気づく。で、また日常に戻る。子供達の学校行事が原発事故の影響で今年は中止しますの知らせが配布される。また不安に陥る。現実と今迄の日常を行ったり来たりの繰り返しで半年過ごしてきた。
答えは常に心の一番大切な所からはブレないである。それはきっと沢山の人が思っている事と同じ。原発はいらないって事。
ここ會津は観光と自然からの恵みの農産物で支えられてきた人々が多い。観光業の人の悲鳴も直にきいたりすると悔しさと怒りで胸が張り裂けそうになる。力のないお年寄りが避難出来ず足でまといになるからと自ら命を絶つ事、原発事故のお陰で生活が困難になってしまった人々がたくさんいる事を国や電力会社はわかっているのだろうか。
半年が過ぎて県からの健康調査書が届いてますます怒りが込み上げてくる。あの日からの事なんて生活をどうしていいのか、何も補償されない割れた商品の片付けに追われ、不安と怒りと悲しみの日々だけしか憶えていない。全てが後手後手だ。
半年が過ぎても何も変わらない。
この美しかった會津から叫びたい。
原発はいらないって事。美しい日本にそして美しい日本の心を。この国に生まれてよかったってもう一度言わせてほしい。
無口で口下手で我慢強い福島県人。我慢しないで伝えていく。
http://www.youtube.com/watchv=SwwZTK0F2nw&feature=youtube_gdata_player